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古き良きもの。。。

『母べぇ』を見ました。

日記のタイトルに書いた様なことはここでもよくお話をさせていただきましたが、この映画もそれを改めて感じさせてくれるものでした。
山田洋次監督の作品は以前から『古き良きもの。。。大切なものとは。。』をテーマに描かれている。その内容が歳を重ねてきたからか
より深く心に染み渡る気がした。
10代、20代、30代と作品を見てきたが、感じ方が微妙に違って来てるのが分かる。最近は深く沁みてくる。

この前まで公開されていた『オールウェイズ3丁目の夕日』もいい映画だった。『オールウェイズ。。。』が戦後の成長期を描いた作品なら、
『母べぇ』は戦中から戦後を描いた映画。
必然的に後者の方が内容は重くなる。しかし、その重さを感じさせず山田映画らしいユーモアや笑いが所々に入れられ心温まる映画に仕上がってる。また戦時中の話だが、銃撃や空襲の場面はほとんどない。しかし戦争の虚しさや悲しさが見事に描かれていた。

今の時代は家庭の中は物に溢れ、便利になってる。でも何かが足りない。。この空虚感。。そう感じてる人たちが増えていると思う。
よく『貧しかった時代』いや、貧しいと言うよりつましい時代。。ほど家族の温もりが強かったとも言われる。それを改めて感じさせられた。
山田監督は語ってる『世の中の明るい場所、豊かな部分しか知らずに歩いてきた人は影を歩いている人、苦労をしている人の気持ちが分からないと思う。。』と。人を思いやる気持ちが失われつつある現在。
豊かさと共に何か大切なものを失っていませんか。。と言う問いかけにも聞こえた。
ただ、自分もそうだが、今の便利な生活を変えることは難しい、だからこそ、その上で豊かさは感謝し、その中で心の部分、道徳心などをもう一度省みてバランスよく向き合わせていけばいいのかとも思う。

今回も涙が溢れる。お互いを思いやる美しさと愛。
素朴さと優しさの中にも、その奥にある芯の強さ。
見た目のかっこ良さではない本質を大切にする心、嘘をつく事のない純粋さ。内面からの輝きを感じさせる。。
大切にしたい。

吉永小百合さんはやはり素敵でしたよ。
脇を固めるキャストの方々も素晴らしかった。

『母べぇ』って確かに地味なタイトルかも知れませんが、本当に内容は素晴らしい。一人でも多くの方に見て頂きたい。
最近、日本映画の質は上がってる気がする。昨年興行収入で洋画には負けたようですが、自分はここ最近日本映画をみる機会が増えている。今までになかった事なので自分自身はそれを感じてるのだと思います。

映画館でも多くの女性(年配から若い方)がおられましたがすすり泣く涙が何度か。。女性の目で主人公の彼女の生き方や気持ちが分かった部分も多かったからかもしれません。。男性の自分ですら涙が止らなかったのですから。。


こちら→『母べぇ公式サイト』


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minowarabi

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