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硫黄島からの手紙。。日本人には。。やはり見て欲しい。。

昨日のレイトショー。。
映画館を出て、23時45分、人影のない駐車場。。
車に乗りエンジンをかけてふと我に帰った。。
あの映画で起こった事は現実なのだと。ショッピングモールに広い駐車場。
好きな服を着て、愛車で好きな所に行ける。
手榴弾を抱く心配もないのだ。生きて帰れる可能性の低い場所へ行かされる事も無い。。
映画は静かに、そして淡々と実際に起こった事を語って行く。。
これは2部作両作品に通じる。何が正しいとか、悪いとかではなくそこで本当に行われたことをありのまま描くだけ。。見終わった後に残る虚しさはその為なのかも知れない。。

クリント・イーストウッド監督に感謝したい。
あまり書くとネタバレになるので(苦笑)気を付けなきゃだが、全編日本語。
これは日本映画かと錯覚するくらいきちんと日本側の視点に立って描かれていた。
戦争は悲惨だ。しかしそれをワザとらしくない、本物の描写で感じさせてくれた。。
もしあなたが、身近で自分の大切な仲間が親友が何人も殺され死んで行ったら。。
そしてその相手国の人間が目の前で捕虜になって現れたら。。許す心とかそんなきれい事では済まされない現実がそこにはあるのだ。。
前回の『父親達の星条旗』の感想でも書いたが硫黄島の事は全く知らなかった。。
そしてそこで日本人を指揮した方の事も。
戦場においての手紙の意味。改めて心に沁みた。。
最初によぎったのは、なぜ日本で取り上げられなかったか。。日本人が作らなかったんだと言う事だったが、時間が経つにつれ、外国の方が撮ったからこそ意味があったのだと思えてきた。
日本人が撮れば日本側の事はしっかり描けるが当たり前だ。。クリント・イーストウッドはしっかりリサーチを行い、日本で硫黄島で戦った子孫の方とも話をし、改めて硫黄島で戦った日本軍の兵にも深い敬意を感じたと言う。外国人の目で撮ったこの映画が公平に描かれていた事で、より海外の方々に訴えられるものもあるのだと思った。

クリント・イーストウッドは自作の映画の音楽はほとんど自分で作曲をしている。
今回もそうだ。メインで流れる音楽は派手さも無くインパクトも少ない、しかしそれがまた彼の表現なのだろう。両映画全編に流れるこの戦争の虚しさや悲しみをうまく表していたと思った。
俳優人も素晴らしい。渡辺謙は渋い。。彼が30歳手前で演じたNHK大河の『独眼流政宗』の時から注目してたが本当に素晴らしい。二宮君は演技には定評があると聞いてたが、正直アイドルのイメージがどうしても消せなかったので半信半疑だったがクリント・イーストウッドが誉めた理由が分かった。最近日本映画は頑張ってると以前描いたが、俳優人も本当に頑張ってると思う。
2部作では『父親達の星条旗』も素晴らしい演技をアメリカ側の俳優達もしていたが、正直今回は本側の方が上手かもしれない。贔屓(ひいき)めではなくそう思う。

確かに非常に重く、考えさせられる映画だが、それが正しいとか正しく無いとかに関わらず、国を家族を大切な人を守るため命を懸け犠牲になった彼らのメッセージを多くの人に受け止めて欲しいと思った。そしてそれは沖縄、それ以外の国、日本本土でも犠牲になった方々のメッセージとしても受け止められると思う。。
ぜひ映画館に足を運んでみてください。
2作品見る事を考えているなら『父親達の星条旗』を先に見る事をお勧めします。


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minowarabi

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